航空宇宙関連施設の旅 (2017/5/1)

3日目 冷戦博物館

今日もよく晴れよい天気です。
ほぼ同じ時季に行ったウラジオストクやハバロフスクでは一桁台の気温でしたが、パーカーを羽織るだけでもしのげる気温です、念のため用意したライトダウンジャケットは邪魔になる始末。
モスクワの方が高緯度ですから極東より寒いとばかり思っていました。

ホテルを出発する時間に余裕があるので、宇宙飛行士記念博物館のある公園をしばらく散策します。



平日の朝は行き交う人も少なく閑散としており、 宇宙開発の偉人像に囲まれながらラジオ体操とかすると気持ちよさそうです。


ホテルからメトロに乗って本日の観光地に向かいます。

モスクワの移動はプリチャージ式の「Тройка」が便利です、地下鉄以外にもバス・トロリーバス・トラム・モノレールなど、ほとんどの交通機関で利用できます。

最近は指輪型やブレスレット型など色々なタイプのТройкаがあるようです。

ВДНХからПроспект Мира駅で乗り換えТаганская駅へ。
モスクワの地下鉄は山手線ぐらいの頻度でやってくるのでほとんど待たずに済みます。
しかし、運転は荒く扉が閉まるのも早いので乗降は速やかに!


Таганская駅から数分歩いて目的地「Бункер-42(冷戦博物館)」に到着。
冷戦時に実際使われた核シェルター司令部です。

見学するためには地下18階(-65m)まで階段を降りる必要があります、帰りはそのぶん昇る事になりますから健脚向きな施設です。(エレベータもありますが基本的に業務用で観光客は階段です)



軍人風の制服を着たガイドに案内され施設を巡ります。
先ほど降りた地下鉄Таганская駅とセットになっており、ほぼ同じ構造で作られているそうです、建設作業員に施設を悟られないための工作との説明。

「この施設がバンカー42ならば、バンカー1~41があるのか?」と質問すると、4がシェルターのクラスを表す番号、2が2番という意味らしい。
じゃあバンカー41は何処にあるの?と聞くと、「誰も知らない、おそらくクレムリンの地下ではないか」とのお話でした。

最後に、緊急事態発令のサプライズ的なイベントがあり見学ツアーは終了です。
地下鉄に直結しているのでそこを使いたいところですが、階段を18階分上がって退場します。

とても薄暗い施設なので写真を撮るのが難しい・・・


冷戦博物館の後は自由行動になり、土産品の買い出しにヴェルニサージュという市場へ向かいます。
道中、敢えて遠回りして2016年9月に旅客営業を始めたばかりのモスクワ中央環状線に乗ってみることに。
Марксистская駅からШоссе Энтузиастов駅まで地下鉄で移動して中央環状線に乗り、Измайлово駅までのわずかな区間ですが新路線を体験しました。

ゴミ箱やトイレのついた車両はとても近代的で、地下鉄の車両と大違いです。

Измайлово駅からしばらく歩いてヴェルニサージュへ到着。


観光客向けの民芸品やミリタリーグッズなどが並びます。

アルバート通りの土産物屋より2~3割は安い印象です。
押しの強い店員のいる店もありますが、お宝を発掘する感覚であっという間に時間が過ぎていきます。

扱っているものは観光客向けの土産物ですから、現地のロシア人にとってはくだらないものばかりです、京都や奈良にある外国人向けの土産屋を想像すると近いのではないかな?
マトリョーシカなどザ・ロシアなお土産に飽きたら街のスーパーマーケットで雑貨やお菓子などを買うほうが良いかもしれませんね。

お昼を過ぎているため市場内の軽食屋で昼食をとります。

日本人と見るや「ブタニク ・ サカナ ・ ヒツジ!」と日本語で呼び込みをする陽気な店員に誘われ2階のイートスペースでロシアのバーベキュー「シャシリク」を食べます。
軽くのつもりでしたが肉以外に大きなパンも付き、満腹になるほどのボリュームがありました。

ヴェルニサージュ市場の奥の方や2階は空いたテナントが目立ち、廃墟化した建物もあったりしてうらびれた観光地感も良い味をだしています。


ベルニサージュから地下鉄で移動してモスクワ中心部へ。
モスクワ最大クラスの本屋ドム・クニーギで書籍を漁り、アルバート通りで夕食を食べます。

ドム・クニーギでコミックスを探してみましたが見つけられず、マンガはロシアではあまり一般的ではない様子です。
「マンガの書き方」の本は美術書のコーナーに分類されていました。

アルバート通りにはマックやスタバ、ナイキなど西側資本の店もならび、もはや日本とほとんど変わりません。

日が落ちきった頃ホテルへ戻り3日目の行動を終えました。
明日はメインの「星の街」です!

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