航空宇宙関連施設の旅 (2017/4/30)

2日目 モニノ空軍博物館

モスクワの天気はとても良く、思っていたより暖かい気温です。
ホテルからバスに乗り、直線距離で30kmほど離れた場所にあるモニノ空軍博物館に向かいます。

しばらくバスに揺られ、博物館に到着。
屋外展示場に向けて歩いて行くと、塀で囲まれた一画から何かはみ出しちゃっています。

異様な形をしたヘリコプター・・・、あれは世界最大のヘリ В-12(Ми-12)じゃないですか!

目玉の展示物の一つが早速見切れています
そういえばロシアの博物館は見せたいものは積極的に「前」でしたね。

世界最大のヘリを見ただけでも満足しちゃいそうですが、この博物館の目玉はこれだけではありません。
退役軍人のガイドに解説してもらいながら、展示物を見学していきます。

極東地域の空軍に所属していたというアナトリー ・ ナヴァノフさん。
「日本は大好きです、なぜなら極東の哨戒飛行で自衛隊機に何度も遭遇したから」と、冗談っぽく話します。
いや、スクランブル出動に掛かる税金を考えると素直に笑えないですから・・・(笑)
時間が押すほど語る熱心なガイドさんでした。

以下、とても全てを載せきれませんが、幾つかの機体を紹介。

爆撃機など


目玉展示の1つ 超音速偵察爆撃機 Су-100 (T-4) (1972)


ヘリコプターなど



戦闘機など


目玉展示の1つ 超音速旅客機 Ту-144 (1968) 所謂コンコルドスキー



宇宙関連実験機など



正直なところ屋外の展示物は状態が良いとは言えず、案内看板も無く放置されたような機体がゴロゴロしています。
そんな中にレアなものがあったりするのですから侮れません。

エクラノプラン

世界で唯一ここにしかない機体だけどこの状態のままずっと放置されているようです。

屋外展示のほか、屋内展示もあり、そちらでは飛行機誕生からWW2のレシプロ機まであたりを展示しています。


カーネーションが供えられた機体がいくつかあり、どうやらエース級のパイロットが使用していた機体を展示しているようです。

飲食する施設は無いため、敷地内で弁当を広げ昼食を食べます。


巨大な航空機を数十機も展示する博物館だけあって広大な敷地ですから、全てをじっくり見学すると相当な距離を歩く事になります。

体感的には3kmぐらい歩いた感覚です、半日以上の時間を掛けて見学するのがお勧めです。

博物館のカッサ付近に設置してあった記念メダルの自販機でお土産を調達します。

自販機とはいえ完全な手動です、10ルーブル硬貨3枚と50カペイカ硬貨を1枚入れハンドルを回すと、50カペイカ硬貨を圧延して4種類の絵柄の中から1つの記念メダルを作る事ができます。
手元に50カペイカ硬貨が無く困っていたところ、通りすがりのロシア人観光客の青年が50カペイカ硬貨を2枚譲ってくれました。
1ルーブル硬貨を渡そうとしても要らないと颯爽とその場を立ち去る青年、バリショエスパシーバ!


夕方ホテルに戻り、夕食がてらВДНХのパビリオンをぶらつきます。
軽い気持ちで出かけたものの、この施設も意外と広く、レンタル自転車やセグウェイもどきの乗り物を貸し出しています。

2kmほど歩いて行くと、ロシアを代表する航空宇宙機が目に飛び込んできました。



以前、クレムリン近くのゴーリキー公園でレストランとして使用されていたブランがこちらに移動されてきたものです。
時間交代制の博物館になっており、フライトシミュレータを体験する事ができます。


付近には宇宙機を模した遊具が設置され、子供達で賑わっていました。

なかなか日が落ちないので忘れてしまいそうですがすでに夜の時間帯です。
数多くあるパビリオンの中からПолитехнический музейをチョイスし、閉館時間いっぱいまで楽しみました。

ВДНХ内のカフェで夕食を食べ本日の観光は終了。
いや、よく歩いた.。

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